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小動物臨床獣医師を目指す皆様へ(推薦文)

毎年400~500人の学生が卒業後小動物臨床を目指す時代である。
彼らにとって大学卒業後どのような場所で臨床研修を行い、どのような臨床獣医師を目指すかは重大なテーマである。

過去の日本の実情

日本の小動物臨床はこの30年で大きな変化を遂げてきた。
それまでの小動物臨床は、基本的にプライマリーケアが中心であり、専門的な診療を行う施設は決して多くなかった。多くの卒業生は開業獣医師のもとで、ある種修行といった形で勤務し、小動物臨床の基本的な考え方、実際を身につけてきた。しかし、現在では、飼育される動物数の増加、家庭内における動物の役割の高まりを反映し、より高度な、専門的な診療を求める飼い主が増加し続けている。また、大学だけでなく、様々な施設でより専門的な、高度な獣医療が行われており、臨床を目指す学生は自分の将来をどこに見定め、どこで何を勉強することが良いのか、迷っているようにも見受けられる。

欧米諸国における卒後教育

欧米諸国における卒後教育体系は、まず卒業後1~2年のインターンから始まるが、そこでは、各分野の基本的な知識、技術を身につけることが要求される。多くの大学がインターンコース(プログラムに則ったコース)を提供しているが、それでも十分な数は確保できていないため、多くの卒業者は、開業獣医師、獣医専門医(アメリカ、ヨーロッパでは、獣医専門医制度があり、専門医が二次病院を経営している例が多い)の病院でインターンを行う。一方、専門医を目指す獣医師は、インターンに引き続いて、大学あるいは専門医病院において2~3年のレジデントプログラムに入る。この競争率は分野にもよるが非常に高く、決して簡単にレジデントになれる訳ではない。

大学の臨床系教員になるためには専門医の資格は必須であり、博士の学位より重視される。他方、専門医を目指さない獣医師は、日本と同様開業獣医師のもとで勤務医を行う、あるいは自分の病院をスタートする。

日本の卒後教育の現状~大学における研修~

日本の卒後教育をどのように行うかは、非常に大きな問題である。医学では近年インターンシップ制度が義務化され、臨床を目指すものはすべてインターンコースに入らなければならないが、獣医学ではそのような規制はない。つまり、大学であれその他の施設であれ、きちんとしたプログラムのあるインターンコースはない。そこで、学生としては独自に自分の将来を見据えた研鑽コースを考える必要がある。

大学では、新卒者対象とは限らないが、いわゆるインターンにあたるポジションを持っている。しかしその数は全国の獣医系大学を合わせてもおそらく50名前後しかないであろう。大学におけるこのポジションの特徴としては、給与は安いものの、多くの症例を目にすることができる、という利点がある。また様々な新しい情報に接し、必要な文献や雑誌なども豊富にある。大学の動物病院は一般に世界的な標準をもとにした診療を行っており、さらに、診断の確定に至るプロセスも標準的かつ理にかなった方法をとる。しかし、いわゆるインターン制度のように、各分野をローテーションし、それぞれの分野をきちんと学ぶというプログラムには残念ながらなっていない。とはいえ、まっさらな頭をした卒業生にとって、このような標準的診療を学び、かつそれらの根拠となる文献を読むことは、将来にわたって適切な診療態度を身につける良い機会であろう。

~個人病院における研修~

多くの卒業生は、開業獣医師の病院に勤務し、そこで多くの様々な疾患を診療する。プライマリーケアとしてのワクチン投与法や時期、最も多い疾患である皮膚病や消化器病なども確実に学べるのではないだろうか。これらは、いずれ自分で病院を持つ場合の最も基本となるべき知識、技術であろう。  

それではどのような病院が好ましいか?長く勤務獣医師を勤めている人に聞くと、やはり勉強になることが最も重要ではないか、という答えが返ってくる。往々にして、個人の病院では院長先生の方法がすべてになりがちである。それが理にかなったものであれば、全く問題ないし、多くのことを身につけられると思われる。しかしその場合でも、勤務獣医師、動物看護師等、勤務する人のフランクな意見交換や病院内の勉強会がある、ということが、勉強になる意味として重要のようである。逆に、ルーチンワークのみで、それに関する討論もなく、朝から夜までひたすら診療に追われる病院の評判は必ずしも良くない。

ダイゴペットクリニック

ダイゴペットクリニックは2010年4月に開業し、現在分院を含め2病院を展開し愛知県東部、西三河地域の地域動物医療を担っている。若手獣医師への育成型の病院を目指しており、勤務開始からすぐに診療および手術に参加することが可能である。またそれに関する先輩獣医師および院長からの指導やディスカッションも手厚いため、孤独感や閉塞感を感じることなく順調な獣医師としての技術向上が可能である。本の数も多く、定期的な院内勉強会や院外のセミナー参加の機会も準備されているため、いつでも勉強できる環境が用意されている。 また、動物看護師や事務スタッフのチームワークがよく、飼い主への対応も非常にきちんとできている。

昨今長期で勤務獣医師を続けるケースが増加しているが、ダイゴペットクリニックは副院長、分院長のポストや女性が勤務しやすいシフト制や時短勤務など、長く勤務できる労働条件が整備されていると言えよう。

以上、最後は当動物病院の宣伝となったが、新卒者、既卒者に限らず相当勉強のできる環境を整えた動物病院ということができる。一度見学してみては、とお勧めしたい。

佐々木 伸雄
東京大学名誉教授、前東京大学動物医療センター長